アルバイトを職歴に書いてよい理由

職歴欄に書けるのは正社員の経験だけ、という決まりはありません。アルバイトやパートの経験も、雇用された事実として書けます。

正社員経験がない場合、この欄が「働いてきた事実」を伝える唯一の場所になります。空欄にするより、期間と担当業務を1行ずつ埋めるほうが伝わります。

雇用形態が分かるように「アルバイトとして勤務」と書きます。書かないと正社員だったと受け取られ、後で説明が必要になります。

作業に分けて書く

「レジ打ち」「ホール」だけでは、何ができるのかが伝わりません。実際にやっていた作業を分けて書くと、応募先が判断できる情報になります。

分け方の例

【もとの書き方】
レジ打ち

【分けたあと】
・レジ操作、現金の受け渡し、レジ締め
・会計時の接客、袋詰め、ポイントカードの案内
・釣銭の準備と両替

【もとの書き方】
ホール

【分けたあと】
・注文受付、配膳、下げ膳
・席の案内、待ち客への声かけ
・クレームの一次対応と社員への引き継ぎ

分けるときは、次の順で思い出すと出てきます。

  1. 出勤してから退勤するまでの流れを時間順に書く
  2. その中で、自分が任されていたものに印を付ける
  3. 途中から任されたもの(新人教育、発注、締め作業など)を足す

3つ目が特に効きます。「あとから任された作業」は、続けて働けたことの具体的な証拠になります。

職種別の記入例4つ

◯◯を自分の勤務先と期間に置き換えて使ってください。

飲食店

記入例(飲食店)

職歴
20◯◯年10月 株式会社◯◯(居酒屋◯◯店) アルバイトとして勤務
       ホール接客、注文受付、レジ、開店準備を担当
       新人スタッフへの手順説明を担当(20◯◯年4月〜)
20◯◯年6月 一身上の都合により退職
以上

小売・販売(在職中の場合)

記入例(小売・在職中)

職歴
20◯◯年4月 株式会社◯◯(◯◯店) アルバイトとして勤務
       レジ、接客、商品陳列、在庫の発注補助を担当
       月末の棚卸しを担当
現在に至る
                                              以上
現在も勤務している場合は、退職の行の代わりに「現在に至る」と書き、次の行の右端に「以上」と書きます。

物流・倉庫

記入例(物流・倉庫)

職歴
20◯◯年7月 株式会社◯◯ ◯◯センター アルバイトとして勤務
       入荷検品、ピッキング、梱包、出荷伝票の照合を担当
       繁忙期は1日◯件の出荷を担当
20◯◯年3月 一身上の都合により退職
以上

電話対応・事務

記入例(電話対応・事務)

職歴
20◯◯年1月 株式会社◯◯ アルバイトとして勤務
       電話での問い合わせ対応、専用システムへの入力、
       対応内容の記録と引き継ぎを担当
20◯◯年9月 一身上の都合により退職
以上

掛け持ち・短期の書き方

  • 掛け持ち — 両方書けます。期間が重なっていても問題ありません。時系列で並べます
  • 短期・単発 — 数が多い場合、応募先に関係するものだけを選んで書けます。全部を並べる必要はありません
  • 1か月未満 — 書くかどうかは任意です。ただし空白期間が長く見える場合は、書いたほうが説明が減ります

やらないこと

やらない理由
やっていない業務を書く面接で具体的に聞かれると答えられなくなる
役職名を作る(「リーダー」など)正式な任命でなければ、確認されたときに困る
数字を推測で書く「売上◯%向上」などは根拠を聞かれる。覚えていない数字は書かない
雇用形態を書かない正社員経験と誤解される。後で訂正が必要になる

職務経歴書を求められた場合

履歴書の職歴欄は「いつ・どこで・何を」の一覧です。職務経歴書はそれを1〜2ページに広げたもので、業務の内容と、工夫したことを書きます。

アルバイト経験だけでも作れます。上で分けた作業をそのまま項目にして、それぞれ1〜2行の説明を足せば形になります。

応募先から指定がなければ、まず履歴書だけで応募して問題ありません。求められてから作る順番で足ります。

一次情報・公式情報

このページの記入例は、一般的に使われている書き方をまとめたものです。公的機関が定めた唯一の様式ではありません。提出先の指定がある場合はそちらが優先されます。